FAQ

一問一答


個人の方からの 筋電メディカルQ&A


以下は、筋電メディカルに関する個人の方からの質問です。
その他、ご質問、お問合せは、
よりお願いします。
Q 整形外科のお医者様からの質問(人工股関節置換術後の患者)
変形性股関節症の患者様に対する保存療法としてEMSによる施術を考えていますが、チタン製の人工股関節置換術を受けた患者様の術後筋力強化に使用できるでしょうか。

是非EMSをお使いください!タンパク質の摂取もお勧めです!

京大病院では人工膝関節、股関節等々の患者様に問題なくEMSを施術してきましたが、有害事象はございませんでした。

チタンなどで熱を帯びる可能性があるのは高周波の刺激であり、臨床用や、市販されているものも20Hz程度の低周波ですので、問題なく使用していただいて結構です。

日本骨格筋電気刺激研究会で作成したマニュアルでも、人工関節等に対してEMSが禁忌にはなっておりません。

そのようなわけで、是非EMSをお使いください。

またこの際、毎食のタンパク質の摂取もお勧めください。

低タンパク質、低糖質摂取の条件下で筋電気刺激をすると筋グリコーゲンは乳酸の産生とともにかなり消費されますので、EMSによる筋トレ中に極端な糖質制限をすることは避けてください。

低血糖が続けば、糖新生で筋タンパクが分解されます。同様に、低タンパク質摂取、特に朝食にタンパクが少ないと、筋タンパク合成を促進するmTOR (mammallian Target Of Rapamycin)が活性化できずに筋肥大が起こりにくくなります。

 

患者様の場合、より早き回復が求められるので、EMSの直後に市販のアミノ酸のサプリ(ホエイタンパクと糖質がほとんどのサプリには含まれています)を飲んでいただいても結構です。

アイソトープでフェニールアラニンをラベルしておいて直接筋タンパク合成率を比較した研究では、トレーニング直後のサプリ有りの場合、無しより2、3倍タンパク合成率が増加します。

これは高齢者でも男女でもほぼ差がありません!

 

ということで、アメリカスポーツ医学会のレビュー論文では老弱男女関係なく、筋トレ後の必須アミノ酸摂取では筋肥大は十分可能であることが示されています。

以上、補足説明も加えてお答えします。


Q 整形外科のお医者様からの質問(頚椎症性筋萎縮症(Keegan型)の患者)
75歳になる頚椎症性筋萎縮症(けいついしょうせい きんいしゅくしょう)Keegan 型の患者様についてお尋ねします。

筋肉の萎縮はかなり高度で、右三角筋・右上腕二頭筋は徒手筋力(としゅきんりょく)テストでも外観上もかなり萎縮しており、肩棘上筋(きょくじょうきん)、肩外旋筋群(棘下筋(きょくかきん)、大円・小円筋(だいえん・しょうえんきん))肩内旋筋群(肩甲下筋(けんこうかきん))もかなり萎縮しています。
頚椎のC5-6神経が圧迫されているので、昨年、除圧術の手術を受けています。基本的には、除圧されたC5,C6の神経の回復と、上腕二頭筋・上腕三頭筋の筋力強化・維持とがうまくマッチングしますと良い結果が期待できます。

EMSについて、一般の方の場合は軽度な筋力低下からの回復だと思いますが、この患者様(術後7カ月)のような、すでに高度に萎縮した状態からEMSを使用して回復させることは可能でしょうか。
ご本人は本当に真剣で、良くなりたいと思っていらっしゃいます。

EMSで筋をトレーニング(刺激)して短期間の回復をめざしましょう!

最近の知見では、筋肉の遺伝情報を格納する筋核は一度形成されると、除神経や不活動性萎縮が進行しても、かなり長期に生き残れるとのことで、筋をトレーニング(刺激)すれば、元のサイズに割と短期間で戻ることが示されています。

このように筋記憶のメカニズムに筋核が関与していることが明らかになっており、患者様も筋核はまだ正常の状態と考えられますので、EMSを行い、サプリを併用すれば、先生が予想されているよりも早く筋肉が肥大(元の大きさになる)すると思われます。

サプリにつきましては、前述の問いで回答させていただいたとおりです。
EMSの症例についても、CT検査による筋量の比較(6カ月間EMS結果)もございます。




Q お医者様からの質問(乳がん術後ホルモン療法継続患者)
産業医で、スポーツドクターをやっております。患者さんからEMSの使用について相談を受けました件でご相談させてください。悪性腫瘍は相対的禁忌の扱いになっているようで、この患者さんは乳がんの既往歴があるのですが、現在は寛解して術後のホルモン療法のみ継続されている状況で、使用しても問題なさそうには思ったのですが、EMSで悪性腫瘍が禁忌の扱いになっている事由など、もし情報がございましたらご教示頂けましたら幸いです。

ぜひEMSをお奨めください!

小生が手掛けている“筋電メディカルEMS”はトップアスリートから寝たきり患者様までのセルフケアを目標にしています。

がん患者様に対しても、自動的であれEMSによる他動的運動でも心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)が心筋から運動中に分泌されることで上昇した血圧を抑制しようするので、運動後の血圧が低下することが分かっています。実はこのANPは京大の臨床試験で転移しやすい肺がんの患者様に投与したところ、40%近く転移が抑制できたことが報告されています。心臓がんで死んだ人がいないのはまさしく、心臓自身がANPを分泌しているからです。

EMSでも、特に小生が開発している大筋群の筋収縮が惹起できる場合、同様な効果が期待できます。さらに、EMSは速筋を選択的に動員できるので、各種のマイオンカイン(脳由来神経栄養因子、IL-6など)とβエンドルフィンが有意に上昇します。爽快感や多幸感を醸してくれるだけでなく、NK細胞の活性を有意に高めることも報告されているので、ANPと相まってがんの転移の抑制や治療に大きな役割の果たす可能性があります。ぜひ、EMSをお奨めいただければ幸いです。


Q アスリートの事故による損傷セルフケアについて
EMSの件でご相談です。2カ月前に膝を受傷し、半月板(はんげつばん)断裂にて現在保存的に治療中です。元々学生時代に競泳をやっていて、数年前にマスターズ競技に復帰して以来、現在も競技を続けており、競技への復帰を目指して治療とリハビリを行っているのですが、少しトレーニングで負荷をかけただけで関節水腫(すいしゅ)となってしまい、非荷重のリハビリ程度の運動の許可しか出ない状況です。大腿部、臀部の筋肉に左右差が出てきており、リハビリの観点からも非荷重の運動だけでは限界を感じている状況です。また長期的にも、膝の深屈曲動作は避けるように言われており、競技復帰を考えた際に、膝関節を使わずしてトレーニングで大腿部の速筋を刺激して筋肥大させるのは難しい気がしており、EMSを取り入れられないかと考え始めています。
ただ、どういうものを使って、どういう手法や頻度でやればよいのか、というところが全く分からず、市販の機器を購入してみようか…など考えたりしていますが、まずは森谷先生にご相談できればと思いました。

大変恐縮なのですが、個人で使用できるEMSの製品やトレーニング方法など、ご教示頂けませんでしょうか。

そのとおり、EMS手当はイチオシです。

半月板断裂で保存的治療を続けられておられるとのことですが、イチオシで筋電気刺激をお奨めします。小生が特許を取得している会社の臨床用のEMSなら膝関節をのばしたまま、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)とハムストリングスを同時に刺激することが可能で、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)と前脛骨筋(ぜんけいこつきん)も同様です。
市販品でも、Leg Beltがついているものは、大腿四頭筋、外側広筋(がいそくこうきん)の十分な筋トレが可能ですが、ハムを鍛える時は電極の刺激部位を変えて再度、EMSを実施することになります。小生、目下この臨床用のEMS以上に効果的なEMSをディスポ電極でしかも、安価で提供できるように開発中です。まだもう少し時間がかかるので、現時点では市販品でもLeg Beltがついているものをお奨めします。トータル20分程度のトレーニング時間となっていますが、10分でも大丈夫です。隔日で行い、最初は到達レベルを20としたら、レベル7〜10で始められて、2週間後くらいから毎日でもOKです。1週ごとに刺激レベルを1ずつ上げて、最終的にはレベル15を目指せば十分だと思います。免荷の状態でも速筋は神経線維が太く、刺激電流は大きい速筋ほど電線が太いので、オームの法則で最も抵抗が小さい速筋が選択的に刺激されます!頑張ってくださいね。


Q 人工関節が入っていても大丈夫でしょうか?
骨折してからすっかり弱ってしまった母です。元気がないので、なんとかしてあげたいと思い、リハに行く以外にも自宅でケアをしたいと思っています。EMSで手当てを考えていますが、現在90代半ばで、股関節に人工関節も入っています。そのような金属が入っていても、EMSで電流を流しても大丈夫でしょうか。知り合いの高齢者達は、人工関節が入っている人が殆どです。人工関節をやっている人が毎日どれだけの電流を流していいものか教えていただけるとありがたいです。

大丈夫です!
人工関節等には全くEMSは影響しないので、大丈夫です。EMSの電流は筋肉の筋小胞体というところに貯蔵されているカルシウムを放出する刺激になり、これが筋線維をスライドさせて筋収縮が起こります。刺激が来ない時はこのカルシウムが元の筋小胞体に取り込まれて筋肉が弛緩します。この繰り返しがEMSです。この電流は微量で人工関節に熱が発生したりするほどのレベルではありませんので、最大刺激しても大丈夫です。
実は、うちの家内も両股関節に人工関節が入っていますが、私が開発したEMSを結構なレベルで刺激していますが、全く問題はありません。EMSが禁忌なのは心臓ペースメーカー埋め込みがある方です。それ以外は基本的にある程度の運動ができる方であれば問題なく使用できます。


Q 母をなんとか助けてあげたくて
「京大の筋肉」愛読者です。87才の母のことで相談させてください。
最近の母は更に歩行困難になってきました。10年前に脊柱管狭窄症を発症。何とか自助努力で電車で3つ先の駅まで筋肉をほぐすためマッサージ店に通ってましたが、夏の暑さとコロナのせいで通うパワーが無くなり断念。腰の傷み、寝起きの筋肉痛も強くなり、10分程度も歩行するのがしんどくなってきました。駅から自宅まで他人の玄関先の階段で腰を下ろして休みながら歩いています。ただし幸いなことに睡眠中は痛みは無いようです。原付バイクもまだ乗れていますが立って歩くこと、痛みのために更に歩かなくなり益々筋力低下中です。「気丈」な母だけになんとかしてやりたいと娘ごころに思っています。
EMSは類似のお品が市販されていますが自分自身もそれなりの年なので、一緒に筋力強化したいのです。どうやったら先生が著書で書かれている器具を入手できるのでしょうか?母はこんな状態なので通院は難しいです。自宅でこれで筋力強化を期待したいのですがどうすればよろしいでしょうか? 森谷先生と連携されているクリニック等どこかにありませんか? ご相談できる方がそばにいると助かります。

僕の気持ちも一緒ですよ
僕の著書にもある最新理論に基づいた“筋電メディカルEMS”の商品ができるのは最短で今年の夏ごろになるでしょう。コロナ禍でかなり遅れています。病院でEMSを受ける場合、外来で診察を受けて必要な処置がなされるので、足腰が弱っているだけでは、診療の対象にならないかもしれません。特に基幹病院は難しい重症例がメインになります。実は僕の4番目の姉(80歳)が糖尿と運動不足で足が弱っていたのですが、現在市販のEMSを使い始めて、むくみもなくなり、足腰がしっかりしてきたと実感してる旨、今年の年賀状に書いてありました。

現在開発中の製品は、医療用機器効果で家電価格、かつ電極はディスポ―ザル仕様で衛生性にも配慮しています。
僕には、80歳以上の4人の姉がいますが、その姉たちが、足腰が強くなったよと嬉しそうな声をあげているのを想像しつつ励んでいます。