2021年09月17日
徒然日記 36
「てめぇ、ケツの穴の小せぇ奴だ!」のような話
毎週月曜日と木曜日に私はドラムの自己練習をしている。自己練習とは、先生に個人練習を受けて、すぐに復習をしないと忘れてしまうからだ。もちろん譜面は書いてくださるが、譜面に書けないニュアンスがある。一小節に4分、8分、16分と手の動きがあるので、このニュアンスを覚えていないと拍余りを起こす。それは技術であって速さは、自己練習で決まる。
先生のレッスンは、30分。前半は、前回教えて頂いた叩き方を5回連続で叩く。叩けないと自分の体に覚えさせていない証であるから残り時間をそれに費やさねばならない。お金と時間の無駄になるから、自己練習3時間を週に2回やってほぼ完ぺきにした状態で先生と対峙しなければならない。この時は、速さは関係がない。正確なストロークが重要なのだ。
自己練習のスタジオも、3時間借りると普通は相当な金がかかる。私は、知り合いを頼って特別なスタジオを借りることにしている。そこならば、私の小遣いでも月に8回くらいはできる。練習時間も3時間以上借りても躰や心がもったいない。
実は、先生のレッスンにはオプションがある。ドラムソロだ。新型コロナ騒ぎが始まる前の年の暮れに、いったん先生のレッスンを終わりにした。先生には1年欲しい、その間に詰め込んだ技術を全て曲に載せられる速さで叩けるように自己レッスンをしておくから・・・と言って、小休止してもらった。そして、今年の2月頃再開をお願いしたが、ちょうど私のできる時間が他のお弟子さんの練習で埋まっていた。未だに予約した時間が空かないでいる。
昨日だった。特別な個人のスタジオであるため、誰もいない時がある。隠している鍵の在りかは知っている。手慣らし、足慣らしを終えて、先生に習った技術を正確に速く叩く練習も終わった。後は、1時間くらい私が属しているバンドの課題曲を流しながら、曲の練習をしていた。後15分。10分前には終わり、後片付けをして帰る。5分ある!曲が流れている!いつも練習をしている曲。
と、私は宙に飛んだのだ。スローモーションを観ているように天井のライトが見える。ドラムに囲まれた狭いスペース。右下に数々の太鼓が見える。目の前に大きなライトシンバルも見えた。一瞬息が詰まった。色々なドラム用具にぶつかったらしく、左足のあちこちに、打撲の痛さを感じた。立ち上がれるかしらん!
見ると椅子が壊れている。ドラムは持ち運ぶために、椅子まで折り畳み式だ。座るクッションのついた箇所が根本から折れている。ホッ!横に倒れたから大怪我をしないで済んだ。毎日の筋電メディカルEMSの成果のおかげでもある。もし真上に飛んでいたら!椅子をなくした鉄のパイプにもろに落ちていたら。ズボンを破いてそのパイプがお尻に刺さったら、後の処置は大変だろう。もう二度と椅子に座れなくなるかも知れない。
その話を、今いつも通っている喫茶店のマスターに話した。いや自分もテニスをしていて、右足の半月板のクッションが擦り切れ、右ひざが痛いんです。特に立ち仕事だから、常に痛い!森谷先生の新開発の器具で治りますかねぇ!と言う。
オイオイ何を冷静なことを言っている、昨日僕のお尻に鉄パイプが刺さるかも知れなかったんだぞ!