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筋電メディカル徒然日記

2022年12月23日

徒然日記 100
歯も身体の一部

「もしもし、××様のお電話で宜しかったでしょうか?今日11時に予約されておりますが、いかがいたしましょうか?」
後で留守電を聞いたら、こんな言葉が入っていた。
 
私は、ブリッジだが入れ歯である。総入れ歯では無い!
私の祖父の菊池寛は、59歳で死去しているが総入れ歯だった。家族の話からだったか、祖父の随筆だったか忘れたが、昔は、今のような入れ歯洗浄剤などなかった時代だから、祖父は茶碗に入れた番茶の中に一晩漬けておいたのです。そして、夜中喉が渇いて目が覚めた時など、間違って入れ歯を漬けたママそのお茶を飲んでいたと聞いたことがありました。
 
今、入れ歯について検索したのですが、恐ろしい言葉が目に入ってきました。
「口の中は、お尻より菌が多い!」
本当か嘘かは知ねども、恐ろしい!おぞましい!言葉の羅列でした。
私は、歯が自慢だった!もちろん子供のころは虫歯で歯医者さん通いは何度かしたが、どの歯医者さんからも「いい歯だね!」と言われて育ったのです!そして歯自慢になった!
 
ならば入れ歯の話は、可笑しかろうと言われそうだが、少々お待ちください!
実は、40歳の頃に胆石が見つかったのです!妙にお腹が痛くなり、いろいろな病院に行ったが、あまり問診がなかったせいか、また「どこが痛いの?」と先生から訊かれても「お腹です」としか答えられなかった!お腹が痛い時に「お腹のどこが痛いか」と訊ねられても、全部痛いのだから答えようがない!「5~6歳の子供じゃないのだから」とお叱りをうけそうだが、胆石になってみるとわかりますよ!あなただって、お医者様から「どこが痛いのですか?」と訊ねられれば、きっと「お腹」としか答えられないでしょうから。
 
病三大痛みというコンテストがあれば、結石類は上位に入ると思います。そうなれば、胃だの、腸だの、部位を指して「先生、ここが痛いんです!」なんて答えられません!全部、ぜ~んぶ痛いのですから!そこで、仕方なしに私は父の主治医のところに行ったのです。祖母も母もそこで亡くなりました。私は、大病院で胃カメラまで吞まされそうになったので、その先生の病院に飛び込んだのです。そこは、2、3年前にコロナ患者を最初の頃に受けられた病院としてテレビニュースに映ってましたっけ!
 

高松市菊池寛記念館名誉館長
文藝春秋社友
菊池 夏樹